
日本大学が中学生・高校生対象に行った調査によると「自覚的睡眠不足」だと感じている子が男子で38.1%、女子で39.0%もいました。
また、夜間睡眠時間が6時間未満の子も、男子で28.7%、女子で32.6%という結果になっています。(参照:日本の青少年における自己申告による睡眠問題の疫学的研究2004年 日本大学)


また、子ども向けサプリの開発に携わっていると、同じ問題で悩む多くの親御さんも同じ悩みを持っていることがわかります。

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思春期に寝ても寝ても眠い4つの原因
思春期の子どもが。どれだけ寝ても眠くなってしまうのには以下の原因があります。
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それぞれの理由について詳しく説明します。
メラトニンの分泌タイミングが違う
睡眠で1日の生活リズムを整えるためには、脳で分泌されているメラトニンというホルモンが重要です。
メラトニンには、眠気を引き起こす働きがあります。
このメラトニンは、私たちの目から入ってくる光の量と体内時計で調節されます。
朝、明るくなると体内のメラトニン量が減って目が覚め、夜になり暗くなると量が増え眠たくなるのが基本です。
しかし、実は10代の体内時計は大人より2~3時間遅れています。
それで、メラトニンの分泌も遅れ気味で、眠気を感じるまでに大人より時間がかかり、朝はなかなか起きられないのです。

心も体も疲れやすい
思春期の子どもの多くは、朝から夕方まで学校生活を送り、夕方以降は部活や塾などで忙しく過ごしています。
また、近年の中学生はスマホ所持率が令和元年で75.2%と高く、SNSなどでのコミュニケーションで人間関係も複雑化しています。(参照:令和元年度青少年のインターネット利用環境実態調査 P5.参考資料1)
そのため、心も体も疲れやすい子どもが増えているのです。
心や体の疲れが次の日に残ってしまうと、疲労が少しずつ蓄積されやる気が起きなかったり何をするにもだるさを感じたりします。

睡眠の質が悪い
思春期の子どもが学習能力を記憶したり脳を休ませたりするには、7~9時間の睡眠時間が必要と言われています。
とくに、以下のような状況にある子どもは、筋肉を休めたり脳を休めたりするのに質の高い睡眠が必要です。
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また、夜遅くまでテレビを見る子やスマホを寝る直前まで触っている子が増えています。
テレビやスマホの光は脳への刺激が強いため、睡眠の質にも影響します。

過眠症という病気もある
夜きちんと眠れているのに昼間が眠い状態が続く場合やめまい、立ちくらみ、頭痛などの自律神経症状を伴う場合は、特発性過眠症やナルコレプシーなどの睡眠障害の可能性もあります。

成長期の睡眠が重要な3つの理由
成長期の睡眠が重要なのには以下の理由があります。
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それぞれについて詳しく説明します。
身長を伸ばす
睡眠は子どもの心身の発達に影響します。
睡眠中は、骨や筋肉を成長させる成長ホルモンが脳から分泌されるからです。
成長ホルモンは、脳の働きを正常にしたり心身を発達させたりするのに欠かせません。
そのため、十分な睡眠時間を確保できていないと、身長が伸びなかったり必要な筋肉が付かなかったりといった悪影響を及ぼす可能性があるのです。


脳や体を休ませる
人間の脳や体は、激しい運動や長時間の勉強をしなくても疲れます。
そのため、1日の終わりに睡眠を取ることで脳や体を休ませなければなりません。
人が最も深く眠っているのは、入眠後90分です。
この90分は「睡眠のゴールデンタイム」と呼ばれ、「成長ホルモン」が最も多く分泌されます。
成長ホルモンは、身長を伸ばすだけでなく、眠っている間に以下の重要な作業も行います。
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脳と体をしっかり休ませて、成長ホルモンにしっかり働いてもらいましょう。

記憶を整理する
睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すリズムによって記憶の整理を行います。
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ノンレム睡眠で、必要のない情報を削除し、レム睡眠で必要な情報を脳に覚えさせるのです。
レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すことで、必要な情報がアップデートされ、過去の記憶と結びつき記憶が確かなものになるのです。
つまり、睡眠のリズムが整っている子ほど記憶力がアップします。
テスト前などに一夜漬けして勉強する子もいるかもしれません。


深く眠って睡眠の質を高める6つの方法
深く眠って睡眠の質を高める方法は以下です。
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それぞれ、意識するだけで始められ、それほど難しい方法ではありません。
睡眠の質について悩んでいる人は試してみてはいかがでしょうか。

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