

子どもが健康に過ごすためには栄養バランスを重視しなくてはなりません。

子どものための成長サプリを開発する中で、多くのお母さんやお父さんとヒアリングを行います。
気づかされるのは、皆様の栄養素に関する知識の量と正確さの大きなばらつき。
我が社の開発部員も真っ青の知識量の方もいれば、とにかく何でもたくさん摂っていれば大丈夫という方も。


クリックできる目次
骨や筋肉を造るのを助ける8つの栄養素
子どもの成長にとって、骨や筋肉の成長が欠かせません。

それぞれの栄養素について説明します。
【カルシウム】骨の材料

カルシウムは歯や骨に多く含まれています。
カルシウムが不足すると骨の密度が小さくなる骨粗しょう症を引き起こす可能性があります。
体づくりをしていくために意識して摂り入れたい栄養素です。
カルシウムについて以下の記事で特集しています。


カルシウムは牛乳やチーズといった乳製品に含まれています。
乳製品以外にカルシウムを豊富に含む食材についてはこちらの記事で分かりやすく解説しています。
効率的にカルシウムを摂取するためには、マグネシウムなどの他の栄養素と一緒に摂り入れることが大切です。

【マグネシウム】骨だけでなく体温・血圧の調整
マグネシウムは骨を作ったり、体温・血圧の調整など様々なところで必要になる栄養素です。
骨だけでなく、神経や筋肉などあらゆるところに含まれています。
不足すると高血圧や筋肉のけいれんが起こる可能性があります。

主にひじき、ほうれん草、アーモンドなどに含まれています。
マグネシウムを摂取することでカルシウムの吸収率が高くなるので、積極的に摂取して骨を強くしていきましょう。
【ボーンペップ】骨密度の増大
ボーンペップとは卵黄に含まれるペプチドです。
ペプチドとは、アミノ酸が一本の鎖状につながった集合体でたんぱく質の材料となります。

ボーンペップも、カルシウムやマグネシウム同様に骨の成長を促進してくれる栄養素です。
カルシウムと一緒に摂取することにより、以下の効果があることが分かっています。
|
成長期の方やスポーツをするお子様にぜひ摂り入れてほしい栄養素です。

【たんぱく質 】骨・筋肉の発達促進
たんぱく質は特に筋肉の発達に必要になります。
他にも髪の毛や爪の成長にも必要な栄養です。
人体の20パーセントはたんぱく質でできています。

たんぱく質が不足すると、免疫力の低下や風邪を引きやすくなる可能性があるので注意です。
日々の食事の中でバランスよくたんぱく質を摂取していけるようにメニューを考えましょう。
たんぱく質は肉・魚・卵・大豆などに多く含まれる栄養素です。

【ビタミンD】骨の成長
ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促進する働きがあります。
ビタミンDが不足すると、骨の成長がうまくいきません。
肉や魚に多く含まれる栄養素です。
特にかつお、イワシといった魚や卵、牛乳などに含まれる栄養素で、その他にはきのこ類に多く含まれています。

そのため炒め物や揚げ物にするとより摂取しやすくなります。
骨を強くするためにはカルシウムだけでなく、ビタミンDも一緒に摂取していきましょう。
【ビタミンK】血液凝固機能がある
ビタミンKは血液を凝固する栄養素であり、ほうれん草などの緑葉色野菜や納豆に含まれます。

そのため体が作られる10代のうちに積極的に取っておきたい栄養素です。
成人であってもビタミンKが不足すると、慢性的な栄養失調、内出血や骨粗しょう症になる恐れがあります。
熱に強く、油に溶けやすいという性質が特徴です。
ビタミンDと同様に炒め物や揚げ物にすると効率よく摂取できるでしょう。
納豆などの発酵食品にも多く含まれており、骨を整える栄養素となっております。
【鉄】運動機能と学習機能の向上
適切な量の鉄分を摂取すると脳にしっかりと酸素がいきわたるようになり、運動機能と学習能力の向上が期待できます。
鉄分が不足すると、体が重い、息がきれる、また貧血などの症状が起きやすくなると言われています。
鉄はほうれん草やレバー、魚介類や海藻類に多く含まれます。

特に成長期の女の子は不足しやすい栄養分なので、積極的に摂っていきましょう。
【HMB】筋肉の合成促進作用・分解抑制作用
HMBは必須アミノ酸のロイシンから体内で生成される栄養素で、筋肉の製造に欠かせません。
筋肉の合成促進と分解抑制の機能があります。
正式名称はβ-Hydroxy-β-MethylButyrate(ベータ・ヒドロキシ・ベータ・メチル酪酸)といいます。
あまり聞きなじみがない成分かもしれません。
しかし、ボディビルダーやアスリート向けのサプリでは定番の栄養素です。

ナマズ、グレープフルーツなどに多く含まれています。
筋肉をつけたい成長期の子どもも積極的に摂取したい成分です。
成長ホルモンの分泌を助ける6つの栄養素
成長ホルモンは下垂体から分泌されるホルモンで、成長期の始まりを告げ、10代後半から分泌が減少します。
子どもが成長するうえで以下の働きをする重要なホルモンです。
|
免疫機能や代謝機能などの調整は、成人になってからも不可欠な重要ホルモンです。

成長ホルモンの分泌を助けてくれる重要な成分は以下です。
それぞれの成分について説明します。
【アルギニン】疲労回復・成長ホルモンの分泌促進
アルギニンは睡眠に必要なメラトニンや成長ホルモンの分泌を促してくれます。
成長にある子どもの筋肉を作り、免疫力を向上させるのに必要な成分です。

大豆、エビ、マグロ、ウナギやニンニクなどに多く含まれている栄養素です。
アルギニンはビタミンDを多く含むきのこ類、いわしやしらすといった魚を一緒に食べると効率的に摂取できます。

【シトルリン】運動機能と新陳代謝の向上
シトルリンはスイカから発見されたアミノ酸で、成長ホルモンの促進が期待できます。

また血管の拡張作用があり、冷え症や新陳代謝の向上作用が挙げられます。
またメラトニンと作用して、質の良い睡眠や美肌効果などがあります。
血液改善の働きがありますので、成長ホルモンとの分泌促進作用との相乗効果も期待できるでしょう。
そのため、睡眠を大切にしたい成長期の子どもはぜひ摂りたい成分です。

【オルニチン】体を作る成長ホルモンの分泌を促進
オルニチンを摂取することで、筋肉、骨、脂肪燃焼に作用する成長ホルモンを分泌する働きがあります。

またオルニチンを日常的に摂取することで疲労感の改善、睡眠の質の向上ができます。

オルニチンはえのきやしじみ、チーズといった食品に多く含まれる栄養素となります。
ストレスを抱えると寝つきが悪くなりがちな子どもにぜひ摂取してほしい成分です。

【α-GPC】記憶力を高める成長ホルモンの分泌促進
αーGPCは、成長ホルモンの分泌促進に効果があります。
大豆レシチンから得られ、正式な学名は「snーグリセロホスホコリン」と呼ばれます。
最近多くの成長サプリに配合されているのでご存じの方も多いでしょう。

|
母乳にも含まれている成分で、体内にも存在していることから自然由来の安全な成分です。

【亜鉛】体作りを促す成長ホルモンの分泌
亜鉛はテストステロンやドーパミンなどのホルモン分泌を促進してくれます。

亜鉛は、成長ホルモンの分泌に加えて、味覚を保ってくれるなどの重要な働きがあります。
不足すると、味覚障害や低身長などを引き起こす可能性があります。
亜鉛はホウレンソウや牡蠣といった食材に多く含まれています。

【ビタミンB6】メラトニン製造に必要
ビタミンB6は、良質な睡眠を創り出すメラトニンというホルモンを作る働きがあります。
ですから、成長期のお子様の成長に欠かせません。
不足すると口内炎、舌炎、末梢神経炎などが起こる可能性があります。
ビタミンB6は、マグロ、豚肉、バナナ、レバーなどに多く含まれる栄養素です。
ビタミンB6は加工すると栄養素が減少します。
ですから、できるだけ生の状態で食べることがおすすめです。

また食べるときはビタミンB2と一緒に取ることで吸収効率が上がります。


ストレスを軽減する4つの栄養素
ストレスは成長ホルモンの分泌、よい睡眠を阻害するので、できるだけストレスを軽減する必要があります。

ストレスを軽減できる以下の栄養成分を紹介していきます。
それぞれの栄養素について説明します。
【PS(ホスファチジルセリン)】ストレス軽減と脳機能改善
PS(ホスファチジルセリン)は脳機能改善が期待できる成分です。
またストレスの軽減ができる成分でもあります。
最近多くの成長サプリにも配合されるようになっています。

アルツハイマー症を発症している患者に一日300mgを投与したところ、脳機能の向上効果が現れたとの報告があります。
脳機能改善効果があるため、記憶力を上げ、日々の勉強を効率的に進めたい方にぜひおすすめしたい成分です。
大豆に微量に含まれていますが、サプリでの摂取が効率的です。

【バコパモニエラ】ストレスの軽減
バコパモニエラとはゴマノハ科の北アフリカ、アジア、南北アメリカ原産のハーブでストレスを軽減できる成分を含みます。
ADHD患者や小児の子どもたちの記憶力などの認知機能の向上や、不安を和らげることの結果が分かりました。
バコパモニエラは古代インドでも使われており、最近日本でもサプリとして販売されています。

成人向けの精神安定サプリに以前から配合されていましたが、最近は子ども用のサプリにも多く配合されています。
副作用が少なく、使いやすいことからも摂取する人が増えています。


【DHA・EPA】ストレス解消と記憶力の向上
DHA・EPAは青魚に含まれているオメガ3脂肪酸の一つとして有名な定番サプリ成分です。
ストレス解消や記憶力の向上などが期待されています。

DHA・EPAが多く含まれる食材としてはイワシ、鯖といった魚で、缶詰や生の魚で摂取できます。
DHA・EPAはビタミンA、ビタミンCと一緒に摂取するとより効率的に摂取が可能です。
記憶力の向上だけでなく、ストレス解消を促す成長ホルモンの製造の促進も行うので、意識して摂取したい成分です。
【BCAA】運動能力の向上とストレス解消
BCAAは運動機能向上とストレス解消に効果があります。
BCAAを摂取することにより、睡眠の質を向上させるメラトニンの製造を促進させます。

運動時に摂取すると、筋肉の製造の促進や持久力の向上などが期待できます。
BCAAは必須アミノ酸の1つとされ、食事以外にもサプリで摂取しておきたい成分です。
マグロ、タラ、チーズ、卵などの食材に多く含まれています
睡眠の質を向上させ、ストレスを解消したり、運動中に壊れた筋肉の修復を行うことが可能です。

その他の成長サプリ人気成分3選
その他にも成長サプリとして人気の成分があります。
以下の成分が人気となっています。
それでは一つずつ紹介していきましょう。
【オメガ3脂肪酸】脳機能の活性化
オメガ3脂肪酸は脳機能の活性化に必要な成分となっています。
代表的なオメガ3脂肪酸は、青魚の油に含まれているDPH、EPA、アマニ油などに含まれているαリノレン酸です。
これらは必須アミノ酸とされ、血流改善やアレルギー抑制など様々な効果が期待できる成分となっています。

不足しやすい栄養素となりますので、積極的に食べ物やサプリでの摂取することが必要です。
勉強に打ち込みたい受験生や体作りをしたい10代の子どもにとって見逃せない成分となります。
【ラクトフェリン】免疫力の向上
ラクトフェリンは鉄と結合する性質のあるたんぱく質で、鉄と結合することによって腸内の善玉菌を増やす効果があります。

生まれたての赤ちゃんの腸内環境を整えて赤ちゃんの健康を維持する働きがあります。
ラクトフェリンは貧血にも効果があるので、貧血気味の子どもにもオススメです。
胃で分解されてしやすいため、サプリでの摂取が望ましい成分となります。
【モリンガ】腸内環境改善
モリンガは古代インドでも使われており、高い腸内環境を整える効果があります。
現地では『生命の木』、『奇跡の木』と呼ばれている植物です。
近年は日本でも栽培される植物になりました。

ストレスや運動不足、野菜不足が原因で体の不調がある方はモリンガを試してみてはいかがでしょうか?
モリンガはサプリ、お茶やパウダーで販売されており、手軽に取れるのはサプリとなります。
成長サプリの活用で栄養の偏りを防ぐ
日々の食生活を意識して摂取していくことも大切ですが、どうしても不足してしまう栄養素もあります。
また、スポーツをしている子ども、野菜を極端に食べられない子ども、ストレスに弱い子どもなど、通常と異なる栄養を必要とする子どもも少なくありません。

まずは食事での栄養補給を中心にしながらも、必要があれば積極的にサプリで補っていきましょう。