

11歳というと、小学校5年生から6年生にかけての時期です。
急激に身長が伸びる時期ですが、11歳男子の平均身長はどのくらいでしょうか。
男の子の場合、周りと比べて体格が小さい、身長が伸びないと悩み始める時期でもあるでしょう。


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11歳男子の平均身長
11歳男子の平均的な身長分布を表にしました。
以下の表は文部科学省が発表する学校保健統計調査報告書(令和2年度)を基に編集部で作成しています。
男の子は女の子よりも成長期が始まるのが遅く、成長のピークが始まる子とそうでない子の差が出てくる時期です。

正常に成長しているにもかかわらず、周りと比べて背が伸びないことに悩む子も出てきます。
平均身長(標準身長)だけでなく、標準的な身長(±SD)に入っているかどうかに着目しましょう。
うちの子は低身長?
病院での検査が勧められる程度の「低身長」とは、平均身長を元にした身長標準偏差スコアが「-2.0SD以下」を指します。
以下の表は11歳男子の-2.0SDにあたる身長を示したものです。
体の発達には個人差があり、周りと比べると発達が遅いように見えても、正常な成長の範囲内である場合もあります。
インターネット上で、ある程度情報を得ることもできますが、きちんとした検査は専門医でしかできません。

11歳男子の平均体重
11歳男子の平均的な体重分布を表にしました。
以下の表は、文部科学省が発表する学校保健統計調査報告書(令和2年度)を基に編集部で作成しています。
男の子は11歳で成長期が始まる子もいますが、身長が著しく伸びる時期は大体13歳ごろです。

人によっては、体重の増加と身長の伸びるタイミングがずれ、バランスが悪いように思えることもあります。

思春期の始まり?
11歳頃(小学校5年生頃)は、心も体も子どもから大人への変化が始まる大切な時期です。

声変わりが始まり、体つきも少しずつたくましくなり、ニキビなど外見を気にするようになる子もいるかもしれません。

でも、外見も言動も子供らしさが残っている子もいるでしょう。
体の成長の個人差が大きい時期なので、劣等感を感じ、人知れず悩んでいる場合もあるかもしれません。

子どもの心身の変化は親にとっても戸惑いの原因になりますが、親のストレスは子どもにも伝わるものです。
不安やストレスは、成長ホルモンの分泌を阻害しかねません。

エネルギーを発散させてあげる
11歳頃の男の子は、テストステロンという男性ホルモンの分泌が始まる時期です。

戦いや攻撃が好きだったり、エネルギーがあり余っているように見えるでしょう。
この力強いエネルギーは、上手に発散させないと、いじめや問題行動など別の方向に向かってしまう危険があります。

何か目標を作って、それに向かって頑張ることによって、エネルギーを正しい方法で発散することもできます。
身体的な変化に加え、精神面でも成長するので、親の欠点などを指摘してくるかもしれません。
生意気なことを言うわりに、自分に自信がなく、誰かに認めてもらいたい年頃でもあります。

身長を伸ばすために11歳で気をつけるべきこと

ピークの時期を長くキープするために大切な4つのポイントは以下です。
- 必要な栄養素を摂取する
- 成長ホルモンの分泌
- 十分な睡眠
- 適度な運動
それぞれについて簡単に解説します。

必要な栄養素を摂取する
子どもの成長に欠かせないと言われている栄養素は以下です。
- カルシウム
- たんぱく質
- ビタミンC、D、K
- マグネシウム
- アミノ酸
- 亜鉛
栄養素は、どれか一つをたくさん摂取すれば良いわけではありません。

ストレスをコントロール
身長は、脳下垂体から成長ホルモンが分泌されて軟骨細胞を増殖させ、骨端線という軟骨の部分が膨張することによって伸びます。
でも、ストレスが大きいと、成長ホルモンが分泌されにくくなってしまいます。

もちろん、ストレスをゼロにすることは不可能ですが、コントロールすることはできます。
11歳頃の男の子は、世界が少しずつ広がっていく時期ですが、家に帰ってきた時に居心地が良いと感じられるようにしましょう。

温かいご飯やおやつを用意して、身も心も温かく過ごせるようにするなら、外で感じたストレスをコントロールする助けになるでしょう
十分な睡眠
11歳頃の子どもに必要な睡眠時間は、9〜11時間と言われています。

この時間に起きてしまっていると、成長ホルモンの分泌チャンスを逃してしまうことになります。

以下の点を意識すると、睡眠の質を高め、成長ホルモンの分泌を促すことにつながります。
- 早起きし、太陽の光を浴びる
- カフェインを控える
- 食事は寝る3時間前までに済ませる
- お風呂は就寝1~2時間前
- 寝る前にスマホなどの使用を控える
適度な運動
しっかり体を動かすと、心地よい疲労を感じ、眠りは深くなります。
眠りが深くなると、成長ホルモンの分泌がアップします。

運動することにより以下の効果が期待できます。
- 成長ホルモンの分泌アップ
- 骨や筋肉が刺激される
- 栄養の吸収が上がる
- 睡眠の質が向上

ただし、小学生からの過度な運動や筋トレは、かえって身長を伸ばす妨げになるとも言われているので注意が必要です。
まとめ
11歳男の子は成長期が始まる大切な時期です。
成長期には、身長も含めて、心身が大人へと成長するために、様々な変化があります。

発達段階は個人差があるので、周りと比べて焦らないようにするなら、不必要なストレスを感じないですみます。
運動・質の良い睡眠・バランスの良い食事など、成長に大切な生活習慣を整えるために、親のサポートは欠かせません。
と言っても、毎日の献立作りは大変。
