

15歳というと、中学3年生から高校1年生にかけての時期です。
男の子の場合、成長期ラストに向けて身長が伸びる時期ですが、15歳男子の平均身長はどのくらいでしょうか。
文部科学省の報告書を基に以下をわかりやすく説明します。
この記事で説明すること |
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周りの友達と比べて身長が低いのではないかと悩む時期でもあるでしょう。

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15歳男子の平均身長
15歳男子の平均的な身長分布を表にしました。
以下の表は文部科学省が発表する学校保健統計調査報告書(令和2年度)を基に編集部で作成しています。
男の子の15歳付近は成長期後半に入る時期です。
それで、平均的な身長の伸びとしては1年間で平均1.4cmと、少し落ち着いてきます。


平均身長(標準身長)だけでなく、上記の標準的な身長(±SD)に入っているかどうかに着目しましょう。
成長期にあることは確かですから、毎日の積み重ねで背は伸びます。
低身長の疑いがある目安-2.0SD
病院での検査が勧められる程度の「低身長」とは、平均身長を元にした身長標準偏差スコアが「-2.0SD以下」を指します。
-2.0SDは統計用語で、同性・同年齢の子どもを100人無作為に集めたときに低い方から2~3番目までに入る子どもです。
以下の表は、15歳男子の-2.0SDにあたる身長を月齢別に示したものです。
-2SD以下は、医学的には低身長と考えられています。
しかし、体の発達には個人差があり、周りと比べると発達が遅いように見えても、正常な成長の範囲内である場合もあります。
低身長は必ずしも病気ではなく体質的な場合がほとんどです。

お子様の年齢と身長を確認し、-2SD以下の場合は、専門医に相談することをお勧めします。
インターネット上で、ある程度情報を得ることもできますが、きちんとした検査は専門医でしかできません。

15歳男子の平均体重
15歳男子の平均的な体重分布を表にしました。
以下の表は、文部科学省が発表する学校保健統計調査報告書(令和2年度)を基に編集部で作成しています。
男の子は平均的に10歳頃から成長期が始まり、身長が著しく伸びる時期が13歳ごろまでです。
15歳は、多くの子どもにとって成長期の後半部分になるでしょう。
平均的な体重の増加も、11歳から13歳の間は年間7㎏ほどありますが、15歳代の一年間は3.4㎏ほどに落ち着きます。

子供によっては、体重の増加と身長の伸びるタイミングがずれ、体格の発達がバランス悪いように見えることもあります。

15歳は精神的な「よちよち歩き」
中学生の時期は思春期とも呼ばれます。
思春期とは二次性徴が発現してから大人として成熟するまでの時期です。
二次性徴に伴い、子どもはまず、身体が大きくなる、声変わりするなど身体の変化に直面します。
この時期の心身の変化は急激で、子供たちは自分でコントロールできない内的衝動にとまどってしまいます。
高校受験と反抗期が重なるとさらに大変です。
思春期は、精神的な「よちよち歩き」の時期と言えるでしょう。
親からは見ていて不安になるかもしれませんが、本人は立派に歩いているつもりです。
子供は、大人になりたい気持ちと不安の間を揺れ動き、悩みを抱えることもあるでしょう。
こうした内面の不安定さが、身近な親への「反抗」という形で現れることがあります。
よちよち歩き同様、失敗もあるでしょう。
でも、最終的に必ず一人で上手に「歩ける」ようになります。
男の子は突然一人前になるわけではない
子どもの問題を世界各国で調査しているオーストラリアの心理学者スティーヴ・ビダルフが著した「男の子って、どうしてこうなの?」には次の言葉があります。
「男の子は、ある日突然、一人前の男性になる、というわけではない」
「男の子は、特定の段階をへて成長していかなければならない」
女の子は、生理や出産など目に見えるはっきりとした身体の変化があり、特定の段階を経ていくことができます。
しかし、男の子の場合、女の子のようにはっきりとした線引きがありません。
「否応なしに男になる」という身体のつくりにはなっていないのです。
ですから、男の子が大人に変わっていくときに、外から特定の段階を意識的に取り入れることが必要だと言われています。
「一人前の男」になるためには、以下の重要な3段階があります。
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それぞれの時期に、必要な人物がおり、必要なことが違ってきます。
その3段階で最重要必要人物は、以下となっています。
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15歳の男の子は、親から離れて、大人の世界に入り、どのように生きていくかを模索していく時期に差し掛かります。
子どもに何を聞いても「別に……」としか答えてくれないかもしれません。
親に言えないことを話せたり、親に相談できないことを相談できる同性のよき大人の存在が必要となる時期でもあります。
親は、少年を導いてくれる人物と出会える手助けをすることができます。
思春期以降は、親の皆さんが知りたいことを根掘り葉掘り聞くのではなく、子どもが話したいことにしっかり耳を傾けて聴く姿勢に転換しましょう。
しかし、この時期の男の子は、危なっかしい時期でもあるので、「もう手に負えない」と放っておかず、できるだけ接点を持つようにしていくことも大切です。

身長を伸ばすために15歳で気をつけるべきこと
成長期のピークを長くキープするために大切な4つのポイントは以下です。
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まとめ:伸び盛り15歳の身体に質の良い栄養を




