

子どもの身長で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、成長期にいる子どもの身長は、骨が重要な役割を果たします。
骨を作っている成分とその割合を知ることが大切です。

そこで、骨を作っている成分とその割合、骨の成長に欠かせない栄養素について紹介します。

骨の成分とその割合は?
骨の成分は、主に「リン酸カルシウム」と「たんぱく質」です。
リン酸カルシウムは、リンとカルシウムが結晶となったもので「アパタイト」とも呼ばれています。
骨の材料と言えばカルシウムと多くの方が知っていると思いますが、正しくは骨の約70%が「カルシウム」、残りの30%がたんぱく質からできているのです。

骨の70%を占めるカルシウムを継続して摂取することが重要ですが、たんぱく質の摂取も欠かせません。
また、食べ物から摂取したカルシウムは全て体内に吸収されるわけではありません。
年齢や性別によって異なり、平均して5〜40%が吸収されると言われています。

カルシウムが背を伸ばしたい成長期の子どもに与える影響についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
骨はカルシウムの貯蔵庫
骨は、体内の99%のカルシウムを貯めておく貯蔵庫の役割を担っています。
残りの1%は、カルシウムイオンとして心臓や血液、筋肉、ホルモンなどの働きを保つために身体の中で働いているのです。
1%と聞くと少なく感じますが、血液の凝固を促して出血を予防したり、心筋の収縮作用を増したりと重要な役割を担っています。
カルシウムの摂取量が足りないと、体は骨にあるカルシウムを体内に溶け出させて補充しようとします。
そうすると、骨の中にあるカルシウムが減ってしまうのです。
カルシウムをしっかりと摂取して初めて、カルシウムが骨の中に取り込まれ、骨を成長させるだけのカルシウム量が増えていきます。

カルシウムを効率よく摂取できる食材についてはこちらの記事で分かりやすく解説しています。
骨はダイナミックに新陳代謝する
身長が伸びるのは、骨がダイナミックに新陳代謝をして成長をしているおかげです。
骨が盛んに成長したり新陳代謝をしたりしていると聞いても、イメージが湧きにくいかもしれません。

そして、骨の表面に存在する「骨芽細胞」(増骨細胞とも呼ばれる)によって新しい骨が常に作られているのです。
この2つの細胞が、以下のように協働しながら新陳代謝を繰り返して骨は成長していきます。
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上記のように、骨は新陳代謝を繰り返しながら成長をしていくのです。

栄養素は骨を成長させるための動力です。
骨が成長をすることで身長も伸びるため、普段から骨に良い栄養素をしっかりと摂取するようにしましょう。
骨の成長にかかわる多くの栄養素
骨の成長には以下の栄養素を摂取することが大切です。
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これらの中で特に重要なのが、骨の主材料であるカルシウムに加えて、ビタミンDとEとマグネシウムです。
ビタミンDは、食べ物から摂取したカルシウムを腸で吸収するのを助ける役割を持っています。
それでもカルシウムが足りない時には、尿からカルシウムを再吸収するために働きます。
その他にも、カルシウムが骨へ貯蔵されるのを助ける働きもあります。
骨の成長にはカルシウムだけではなく、ビタミンDの助けも重要なのです。
ビタミンEはカルシウムを骨に取り込む役割、マグネシウムは骨を作るのを助ける役割を持っています。

ビタミンDは日光に当たっても生成される
環境省が作成した「紫外線環境保健マニュアル」によると、食事からビタミンDを摂取する以外にも、日光に15分程当たってもビタミンDは生成されます。

と言っても、紫外線の浴びすぎは紫外線角膜炎や皮膚がんなど長期の健康に影響があることがわかっています。

まとめ





