

13歳というと、中学1年生から2年生にかけての時期です。
男の子の場合急激に身長が伸びる成長期ですが、13歳男子の平均身長はどのくらいでしょうか。
文部科学省の報告書を基に以下をわかりやすく説明します。
この記事で説明すること |
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周りの友達と比べて身長が思うように伸びないと悩み始める時期でもあるでしょう。

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13歳男子の平均身長
13歳男子の平均的な身長分布を表にしました。
以下の表は文部科学省が発表する学校保健統計調査報告書(令和2年度)を基に編集部で作成しています。
男の子の13歳付近は成長スパートのピークを迎える子と成長期後半に入る子が混じる時期です。
それで、平均的な身長の伸びとしては1年間で5㎝を下回り、少し落ち着いてきます。


正常に背が伸びていても、「周りより伸びなくておかしいのでは?」と悩む子どもも多いでしょう。
平均身長(標準身長)だけでなく、上記の標準的な身長(±SD)に入っているかどうかに着目しましょう。
成長期にあることは確かですから、毎日の積み重ねで背は伸びます。
低身長の疑いがある目安-2.0SD
病院での検査が勧められる程度の「低身長」とは、平均身長を元にした身長標準偏差スコアが「-2.0SD以下」を指します。
-2.0SDは統計用語で、同性・同年齢の子どもを100人無作為に集めたときに低い方から2~3番目までに入る子どもです。
以下の表は、13歳男子の-2.0SDにあたる身長を月齢別に示したものです。
体の発達には個人差があり、周りと比べると発達が遅いように見えても、正常な成長の範囲内である場合もあります。
低身長は必ずしも病気ではなく体質的な場合がほとんどです。

インターネット上で、ある程度情報を得ることもできますが、きちんとした検査は専門医でしかできません。

13歳男子の平均体重
13歳男子の平均的な体重分布を表にしました。
以下の表は、文部科学省が発表する学校保健統計調査報告書(令和2年度)を基に編集部で作成しています。
男の子は平均的に10歳頃から成長期が始まり、身長が著しく伸びる時期が13歳ごろまでです。
13歳から14歳は、多くの子どもにとって成長期の後半部分と言えるでしょう。
平均的な体重の増加も、11歳から13歳の間は年間7㎏ほどありますが、13歳代の一年間は4㎏ほどに落ち着きます。

人によっては、体重の増加と身長の伸びるタイミングがずれ、体格の発達がバランス悪いように思えることもあるでしょう。

13歳は親離れ思春期真っ盛り
13歳頃は、身体が大きくなる、声変わりが始まるなどの身体的変化も生まれ、大人へ近づいていく大切な時期です。
親からは、まだまだ子どもに見えるかもしれませんが、大人と変わらない機能的な変化も見られてきます。
第二次性徴による急激な身体の変化が始まり、男らしい筋肉的な体、女らしい丸みを帯びた体ができ始めます。
親との心理的な距離を取りはじめ、親に言わない秘密を持つようにもなります。
幼児期の自分にはないものを、家族以外の周囲から取り入れ、親とは違う自我を生み出そうと躍起になる時期です。
いわゆる親離れですね。
ハヴィガーストもエリクソンも13歳を重要時期と設定
ハヴィガーストやエリクソンなど多くの心理学者や社会学者が、13歳を人生の重要な切り替わりの時期と位置付けています。
例えば、発達課題の提唱者でアメリカの教育システムに大きな影響を与えたロバート・J・ハヴィガーストは著書『人間の発達課題と教育』で、人間の発達段階が以下の6つあるとしました。
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さらに、発達心理学の大家であるエリクソンも、「心理社会的発達理論(psychosocial development)」で、人間の発達段階を以下の8つに分けています。
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どちらの大家も13歳を重要な切り替わりの時期と位置づけています。
幼児段階を抜け出て大人へと移行する時期であることがわかるでしょう。
子どもの心身の変化は親にとっても戸惑いの原因になりますが、親のストレスは子どもにも伝わります。

身長を伸ばすために13歳で気をつけるべきこと
成長期のピークを長くキープするために大切な4つのポイントは以下です。
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まとめ:伸び盛り13歳の身体に質の良い栄養を




