今さら聞けないペプチドとは?効能は?効果的な摂取方法を解説 

ペプチドとは?効能は?今さら聞けない効果的な摂取方法を完全解説 

多くの方が、子どもの成長にペプチドが良いと聞くけど効果的な摂取方法がわからないと悩んでいるようです。成長サプリの開発で親御さんからヒアリングする機会が多いですが「ペプチドの効果が知りたい!」と意見をいただきます。

ペプチドはさまざまな食品から摂取することが可能ですが、実は種類ごとに効果は異なり、バランス良く摂取するのは難しいのが特徴です。

この記事では、ペプチドについての詳しい説明と、効能、効果的な摂取方法についてご紹介します。子どもの成長だけでなく、疲労軽減や筋肉修復の効果も期待できるため、ミドル世代にもおすすめですよ。

子どもでも飲めるペプチド入りのおすすめサプリをこちらの記事で特集しています。

ペプチドとは? 

ペプチドは、アミノ酸が2個以上つながった構造のものをいいます。たんぱく質が消化酵素で分解されて、アミノ酸が結合した状態がペプチドです。

一般にアミノ酸が50個以上結合するとたんぱく質になります。厳密にはアミノ酸の数が10個までがオリゴペプチド、それ以上はポリペプチドと分類されます。

たんぱく質・アミノ酸との違い

たんぱく質とアミノ酸の重要な違いはサイズで、大きい順に並べるとタンパク質、ペプチド、アミノ酸です。私たちの体の約20%はたんぱく質で構成されています。そして、このたんぱく質を構成しているのがアミノ酸です。

たんぱく質は、筋肉や内臓、ヘモグロビン、髪や皮膚のコラーゲンなど、体の重要な組織を作るのに役立っています。地球上に生息する生物はすべてたんぱく質を持っており、たんぱく質の種類は1兆にも上ると言われています。

たんぱく質は1兆種類存在していて、それぞれ独自の働きを持っていますが、材料のアミノ酸は20種類程度しかありません。アミノ酸の種類や数、並び方によって1兆もの違う働きを持つたんぱく質が生まれるのは驚きですね。

ペプチドの利点は?

サイズの大きいたんぱく質は体に吸収されるのに時間がかかりますが、ペプチドは素早く吸収されます。胃腸がまだ発達途上にある子どもは、ペプチドの方が吸収効率に優れているでしょう。

またペプチドはアミノ酸よりサイズが大きく、血管中に長時間とどまることができるため、上記の効果を長く得ることができます。アミノ酸サプリは即効性には優れていますが、持続性はペプチドの方が優れています。

ペプチドは結合の構成によって、以下のような健康機能性を持つ生理活性物質として注目されています。

  • 血圧の上昇を抑える
  • コレステロールの上昇を抑える
  • 血糖値の上昇を抑える
  • 脂肪の燃焼効果
  • 抗酸化作用
  • 免疫力を上げる
  • 精神状態を活性化させる

運動や筋トレ後にペプチドを摂取することで得られる効果も向上するでしょう。

ペプチドの種類と効果 

たくさんあるペプチドのなかでも、以下のペプチドが健康効果の大きさで人気です。

  • 卵黄ペプチド
  • 卵白ペプチド
  • ホエイペプチド
  • ラクトペプチド
  • ラクトトリペプチド
  • 魚肉ペプチド
  • 大豆ペプチド
  • コラーゲンペプチド
  • イワシペプチド

効果もそれぞれ異なりますので詳しく説明します。

卵黄ペプチド

卵黄ペプチドとは卵黄から発見されたペプチドたんぱく質で、骨の伸びをサポートする働きが期待されます。熱や酸に対して安定していることが特徴で、副作用が出ない安心して摂取できるペプチドです。

鶏の卵は、温めると21日でヒヨコになって孵化(ふか)し、生まれたらすぐに歩き出します。孵化してヒヨコになるまでの成長は、人間の約15倍という驚異的な速さです。

そこで卵の中には骨を作り出す成分があるのでは、ということに着目し研究が始まりました。そして、卵黄に含まれるペプチドが骨の成長を促していることが分かったのです。

卵黄ペプチドには骨の伸びをサポートする働きがあることが、ラットによる実験で明らかになっています。特に、卵黄ペプチドとカルシウムを一緒に摂取することで骨の伸びを促進することが期待されます。

代表的な卵黄ペプチドに、ファーマフーズが開発したボーンペップがあります。ボーンペップの効果、摂取方法、心配される副作用については以下の記事で分かりやすく解説しています。

卵白ペプチド

卵白ペプチドは、卵白たんぱく質から取れるペプチドで、腸管で効率良く吸収されます。卵白に含まれるたんぱく質は、高たんぱく・低脂肪、消化吸収性に優れており良質なたんぱく質です。

優れた栄養価であることはもちろんですが、アミノ酸にもたんぱく質にもない機能も兼ね備えています。卵白ペプチドはアミノ酸バランスに優れ「分岐鎖アミノ酸(BCAA)」、「含硫アミノ酸」を豊富に含みます。

運動時の筋肉でエネルギー源となる必須アミノ酸だけでなく、人体に有害な重金属とも結合しやすいので、体内に溜まった有害物質を体外へ排出する作用が特徴です。余計な老廃物が溜まりにくく、丈夫な骨がしっかり形成されるため成長期に摂取すれば骨密度の高い骨が作られます。

つまり、子どもだけでなく大人や高齢者も積極的に摂取したいペプチドです。代表的な卵白ペプチドに、キユーピー(株)が開発した卵白ペプタイドEP-1があります。

ホエイペプチド

ホエイペプチドは、牛乳に含まれるたんぱく質が由来で主に筋肉を合成する働きがあり、成長期のお子さんには欠かせません。ホエイペプチドのホエイとは、牛乳から余分な脂肪分などを取り除いたもので、チーズを作る際に固まらない残りの汁です。

他にも、ホエイペプチドには免疫機能を向上させる働きもあり、抗ウイルス・抗アレルギー効果もあります。ホエイペプチドはウイルスの細胞の表面の相互作用を抑える働きがあるためです。

ホエイペプチドをそのまま摂取すると少し苦いため、お子さんは積極的に摂取できない可能性もあります。

ラクトペプチド

乳製品に含まれる“βラクトグロブリン”と呼ばれる乳清タンパク質を分解して得られたペプチドが「βラクトペプチド」です。メンタルヘルスや精神的活力を改善する効果があります。

キリンホールディングス株式会社が独自の発酵技術によって発見したペプチドです。乳製品を定期的に摂取する人は、高齢となっても認知機能”が高く維持されていることに着目して研究が始まりました。

βラクトペプチドは脳に届いて、脳内のドーパミンを増やすこと、うつ病との関わりが知られる脳内炎症を抑制します。また、抗うつ作用を示し、気分状態を改善し、精神的活力が向上することが確認されました

ラクトトリペプチド

ラクトトリペプチドは発酵乳由来ペプチドの1種で、血圧降下作用と血管内皮機能改善による血管年齢を若返らせる可能性が示されました。血圧を上昇させるアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害する作用があります。

「カルピス酸乳」の永年の研究より発見され、発見したカルピス社によって「年齢ペプチド」と名付けられています。特に、更年期を迎えた女性の動脈硬化や循環器疾患の予防に役立てるのを目標に研究が続けられています。

魚肉ペプチド

魚肉に含まれるたんぱく質が由来の魚肉ペプチドは、アミノ酸20種類をすべて含んでいるだけでなく、必須アミノ酸もバランス良く含んでいるのが特徴です。健康を保つためには欠かせません。

魚肉ペプチドは生活習慣予防やアンチエイジング効果も期待できると言われています。そのため、化粧品などにも使用されていることがあります。

魚肉ペプチドには筋肉を作り出す分岐鎖アミノ酸と必須アミノ酸が豊富に含まれているため、筋肉の修復や増強効果も期待されています。魚を普通に食べると、体内に吸収される必要な時間は通常3~4時間かかります。

一方、魚肉ペプチドは、30〜40分ほどの短時間で吸収されるのが特徴です。

大豆ペプチド

大豆ペプチドは大豆に含まれるたんぱく質を発酵させて作られます。腸内で素早く吸収され、成長ホルモンの材料になって丈夫な体を作ったり筋肉修復に役立ったりするのが特徴です。

基礎代謝の向上や体脂肪の燃焼を促すことも可能で、ダイエットにも効果が期待できます。また、普通に食事をするよりも腸内で素早く吸収されるため、成長ホルモンの分泌が活発になり疲労回復効果もあります。

大豆ペプチドには基礎代謝をあげる働きがあるため、運動していない普段の生活中でも脂肪燃焼量が増加するし太りにくい体質になると言われています。

コラーゲンペプチド

コラーゲンペプチドは、コラーゲンを吸収しやすいように作られたペプチドです。ゼラチンを酵素で分解しているため、冷えても固まりづらい特徴があります。

その特徴を生かして、サプリメントやスープなどでよく活用されています。コラーゲンには、肌をみずみずしく弾力を保ち、関節の痛みを和らげる働きもあります。

細胞を活性化させ、肌の再生を促す効果があるため、効率よく吸収すれば美肌効果を得られるのも特徴です。とくに、コラーゲンペプチドをカルシウムやビタミンDと一緒に摂取することで骨密度の減少を抑えられると言われています。

イワシペプチド

イワシペプチドは、イワシのたんぱく質が由来のペプチドで、必須アミノ酸が豊富に含まれているのが特徴です。血圧を安定させる効果があるバリルチロシンという物質も含まれています。

イワシに多く含まれるDHAには脳の働きを活発にする働きもあるため学習能力が向上し、集中力が高まることもわかっています。同じくイワシに含まれるEPAには、血液をサラサラにする効果があります。

血栓ができるのを予防してくれるため大人にもうれしい成分です。高血圧や脳梗塞などといった生活習慣病を防ぐ効果が期待できます。イワシの身から摂取するより、吸収率の高いサプリメントなどで摂取する方がおすすめです。

ペプチドの効果的な摂取方法 

ペプチドは食事から摂取することが可能です。しかし、食べ物のアミノ酸は肉や魚、牛乳、大豆などに含まれるたんぱく質が消化分解されペプチドになって、初めて体に吸収されます。

そのため、食品からの摂取は時間がかかったりすべての量が吸収されなかったりします。また、ペプチドは種類が多いため食事からだけではバランス良く摂取するのは難しいです。

そのため、毎日のバランスの取れた食事+ペプチドまで分解されているサプリメントで効率良く摂取することがおすすめです。

まとめ

ペプチドは、たんぱく質よりも吸収率の高く、子どもの成長期に必要な栄養が効率良く摂取できることが特徴です。しかし、ペプチドには数種類ありすべての栄養を効率よく摂取するには、普段の食事だけでは効率よい摂取は簡単ではありません。

そのため、安定した栄養素を確保するためには、サプリメントを活用したペプチド摂取がおすすめです。勉強や部活などで忙しく栄養バランスの取れた食事が難しいお子さんには、ぜひペプチドサプリを活用してみてはいかがでしょうか。

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