マグネシウムとは?骨の伸びに欠かせない理由と効果豊富な食品を解説

マグネシウムとは?骨の成長に欠かせない理由と効果豊富な食品を解説
マグネシウム?何の効果があるのかよくわからない
脳の働きにもマグネシウムが欠かせないって本当?

よく耳にするわりには、今一つ何に効果あるのかわからない栄養素マグネシウム。

成長期の子どもに欠かせない、と聞いても具体的なイメージが湧かない方も多いかもしれません。

お子さん向けサプリの開発でヒアリングに参加してくださる親御さんでも、アルギニンやボーンペップなど新顔の栄養成分の効能は知っていても、マグネシウムについてはあいまいな知識しかない方が少なくありません。
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実は、成長期の脳の働きを支え、骨の伸びを促進するのにマグネシウムは欠かせません。
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この記事では子どもの成長に欠かせないマグネシウムとは何か、マグネシウムがなぜ成長に欠かせないのか、マグネシウムの効果をわかりやすく紹介します。
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マグネシウムとは?

マグネシウムは私たちの身体を支える重要なミネラルで、主に骨や筋肉の機能を支えています。

体内に20〜30gほどあるマグネシウムは、骨や筋肉・脳・血液・神経・肝臓の機能に関与しており、成長に不可欠です。

マグネシウムの50〜60%は骨に、20%が筋肉に存在しています。

骨はカルシウムだけではなく、マグネシウムやリンなどから作られているのです。

しかし、マグネシウムは体の中で作ることができないため、摂取する必要があります。

成長期にマグネシウムを摂取することが、体全体が健全に成長する上で重要になっています。
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そんなマグネシウムについて下記の2ポイントを説明します。

  • マグネシウムが不足するとどうなる?
  • 日本人はマグネシウム足りていない?

それぞれのポイントについて説明します。

マグネシウムについて下記の2ポイントを説明します。マグネシウムが不足するとどうなる?日本人はマグネシウム足りていない?

マグネシウムが不足するとどうなる?

マグネシウムが不足すると、以下のような影響や不調が出る可能性があります。

  • 発育不全
  • 骨の形成に影響が出る
  • 筋肉がけいれんする
  • 食欲が出ない
  • 疲れやだるさが取れない
  • 下痢や便秘
  • 頭痛
  • 眠れない
  • 注意力の低下

マグネシウム不足は子どもの成長に欠かせないため、普段からマグネシウムを摂ることが重要です。

マグネシウムを摂りすぎた場合には下痢や吐き気が見られることがあります。

しかし、マグネシウムは尿から排出されやすいので、過剰摂取による不調は起こりにくいと言われています。
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日本人はマグネシウムが足りていない?

現代の日本人は、マグネシウムが足りていない傾向にあります。

食の欧米化により、マグネシウムを多く含む食材の摂取が減ったり、高カロリー・高脂質の食事が多くなったりしていることが原因と考えられているのです。

厚生労働省の調査によると、子どもが1日に摂取しているマグネシウムの量は以下のようになっています。

年齢
マグネシウム平均摂取量
mg/日
男の子 女の子
1-6 158 143
7-14 236 214
15-19 239 213

引用元:厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査結果

次に、同じく厚生労働省が推奨しているマグネシウムの摂取量を見ていきましょう。

年齢 マグネシウム摂取推奨量
mg/日
男の子 女の子
1-2 70 70
3-5 100 100
6-7 130 130
8-9 170 160
10-1 210 220
12-14 290 290
15-17 360 310
18-29 340 270

引用元:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)

幼児期から11歳くらいまでは十分な量を摂取していることがわかります。

しかし、男女ともに12歳ごろから摂取している量が推奨量を下回るようになります。
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12歳ごろと言えば、いわゆる成長スパート段階にあり、体が急激に大きくなる時期です。

この重要な時期に、骨の材料となるマグネシウムの摂取は欠かせません。

食事だけで十分なマグネシウムを摂取できない場合には、サプリなどでカバーしましょう。
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成長期の子どもに必要なマグネシウム4つの効果

成長期になぜマグネシウムが必要なのかというと、マグネシウムには以下の効果があるためです。

  1. 骨や歯の成長や強化
  2. 脳の働きや精神を安定させる
  3. 酵素の活性化
  4. 高血圧・心疾患の予防

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

骨や歯の成長や強化

マグネシウムは、骨や歯を成長させ強化する効果があります。

骨や歯に多く含まれているマグネシウムは、カルシウムと密接な関係があるのです。

骨や歯の主な成分は、カルシウムであることはほとんどの方がご存じでしょう。

しかし、カルシウムが骨の必要なところに行き届き、骨を丈夫にするにはマグネシウムが欠かせません。

摂り入れるマグネシウムが不足すると、体の中のマグネシウム量を一定に保つために、骨にあったマグネシウムが溶け出てきてしまいます。
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すると、骨の中のマグネシウムが不足した状態となり、カルシウムが行き届かない状態になります。

そうなると、いくらカルシウムを多く摂取していても骨の成長は期待できません。

このため、骨の成長や強化にはマグネシウムとカルシウムの量が重要なのです。

骨の成長を促すために、カルシウムとマグネシウムを2:1の割合でコンスタントに摂取するのが理想的とされています。
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比較的摂取しやすいカルシウムだけを摂取しても、必要なマグネシウムが不足してしまうため、理想的な比率で摂取することが重要です。

マグネシウムとカルシウムを日頃から摂取するようにしましょう。
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脳の働きや精神を安定させる

マグネシウムには、神経の働きを正常にし、神経の興奮を抑えてイライラを沈める効果があります。

また、気持ちを落ち着けリラックスさせる脳内ホルモンであるセロトニンやGABAを作る際にも重要な補酵素的役割をします。

不安、うつ、不眠、多動などを鎮めて、精神を安定させる効果があるのです。

ストレスを抱えがちな成長期の子どもにマグネシウムは欠かせません。
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ストレスは、神経の働きに影響を及ぼすだけではなく、身長を伸ばすために重要な成長ホルモンの分泌を少なくしてしまうのです。

成長ホルモンは身長を伸ばす上でとても重要となります。

ストレスは身長を伸ばす上で大敵となるため、マグネシウムを欠かさず摂取しましょう。
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酵素の活性化

マグネシウムには、酵素を活性化する効果もあります。

酵素は体内に300種類以上あり、消化や体を動かすさいに必要なエネルギーを生産するために必要なものです。

マグネシウムは、これらの酵素を活性化する役割を持っています。

体を動かすためには、エネルギーを生産する酵素と、酵素の働きを活性化するマグネシウムが重要なのです。
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高血圧・心疾患の予防

マグネシウムには、高血圧や心疾患を予防する効果があります。

血管を広げて血圧を下げる効果や筋肉の緊張を緩めて動きをスムーズにする作用があり、高血圧や心疾患の予防に繋がるのです。

マグネシウムを豊富に含む食材と摂取方法

マグネシウムは体内で作られないため摂取が必要です。

マグネシウムを豊富に含む食材と摂取方法を紹介します。

まずは、マグネシウムを多く含む食材から見ていきましょう。

順位 食品名 成分量100gあたりの成分量
1 あおさ 3200
2 青のり 1400
3 てんぐさ 1100
4 わかめ 1100
5 ひとえぐさ 880
6 850
7 バジル 760
8 ふのり 730
9 刻みこんぶ 720
10 ながこんぶ/まつも 700

データ引用元:文部科学省 食品データベース

あおさや青のり、昆布などの海藻類はマグネシウムを多く含んでいます。

しかし、子どもに海藻類を毎日食べさせるのはなかなか大変ですよね。

そこで、下記のマグネシウムを比較的に多く含んで、摂取しやすい大豆類・ナッツ類・バナナ・魚の食材を組み合わせて食べるのがおすすめです。

【植物性食品】

食品名 1食あたりの平均的な重量(g) マグネシウムの量(mg)
 1食あたり 100gあたり
がんもどき 100 98 98
絹ごし豆腐 150 75 50
そば(ゆで) 200 54 27
生揚げ 75 41 55
アーモンド(フライ味付け) 15 41 270
スパゲッティ(ゆで) 200 40 20
カシューナッツ(フライ味付け) 15 36 240
ほうれん草 (ゆで) 80 32 40
バナナ 100 32 32
落花生(いり) 15 30 200

データ引用元:日本食品標準成分表2020年版 (八訂)

【動物性食品】

食品名 1食あたりの重量(g) マグネシウム(mg)
 1食あたり 100gあたり
うまづらはぎ 70 61 87
ほたてがい 100 59 59
きんめだい 70 51 73
かつお (生) 80 34 42
くろまぐろ(赤身)
※別名 本まぐろ
70 32 45
ブラックタイガー(生) 90 32 36
さば缶詰(味付け) 90 32 35
するめいか 60 28 46
さば缶詰(みそ煮) 90 26 29
牛ヒレ(焼き) 100 28 28

データ引用元:日本食品標準成分表2020年版 (八訂)

好き嫌いがあったり、毎日メニューを考えて食事を作ったりするのは大変ですよね。

食事でマグネシウムが足りない場合には、サプリで摂取すると簡単で便利ですので検討してみましょう。

マグネシウムの摂取はサプリもおすすめ

マグネシウムは骨の伸びに不可欠なため、普段から意識して摂取したい成分です。

特に12歳ごろから、多くの子どもはマグネシウムの摂取量が推奨量より少なくなります。
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でも好き嫌いがあるし
毎日忙しいのでマグネシウムを意識したメニューを考えるのは大変
サプリは必要なマグネシウムを簡単かつ効率的に摂取できるので、サプリでの摂取もおすすめです。
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子どもの成長のためにマグネシウムを積極的に摂るようにしましょう。
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