

10歳というと、小学校4年生から5年生にかけての時期です。
身長が伸び始める時期ですが、10歳男の子の平均身長はどのくらいでしょうか。
男の子の場合、周りと比べて体格が小さい、身長が伸びないと悩み始める時期でもあるでしょう。


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10歳男子の平均身長
10歳男子の平均的な身長分布を表にしました。
以下の表は文部科学省が発表する学校保健統計調査報告書(令和2年度)を基に編集部で作成しています。
10歳になると成長期が始まる子も多くなります。

平均身長(標準身長)だけでなく、標準的な身長(±SD)に入っているかどうかに着目しましょう。
うちの子は低身長?
病院での検査が勧められる程度の「低身長」とは、平均身長を元にした身長標準偏差スコアが「-2.0SD以下」を指します。
以下の表は10歳男子の-2.0SDにあたる身長を示したものです。
体の発達には個人差があり、単に発達がゆっくりな可能性もあります。
インターネット上の情報である程度知識を得ることもできますが、きちんとした検査は専門医でしかできません。

10歳男子の平均体重
10歳男子の平均的な体重分布を表にしました。
以下の表は、文部科学省が発表する学校保健統計調査報告書(令和2年度)を基に編集部で作成しています。
10歳になると成長期が始まる子も多くなります。

最近は男の子でも体重を気にする子が多いようです。
しかし、身長の伸びは体重の増加なくして起こりえません。

無理なダイエットは決して行わないようにしましょう。
10歳の壁とは?
10歳頃(小学校4年生頃)は、心も体も子どもから大人へと移り変わる大切な時期です。

以下のような育児・教育のピンチに続き、次に突如現れる大きな障壁が「10歳の壁」と言われます。
- 魔の2歳
- 悪魔の3歳
- 4歳の壁
- 5歳の中間反抗期
- 小1の壁
- 10歳の壁
幼少期から思春期に移行する間の成長によって、心身でつまずきを経験したり、反抗的な態度を示すことが多くなるかもしれません。



ですから、同級生と比較して運動が得意、不得意であることを自覚するようになるのです。
身長や体格において、周囲に対して劣等感を持ちやすくなります。
劣等感が、様々なことに対する意欲の低下やいらだち、不安につながるようです。


子どものいいところを探す
親としては、数字で測れるものだけでない、10歳のお子さんのいいところを探して認めてあげましょう。
きょうだいや周囲の友だちと比べるのではなく、できていることを褒めてあげるのが大切です。

周囲と比較することのない自己肯定感を子どもの中に育みましょう。

身長を伸ばすために10歳で気をつけるべきこと

健やかな体の成長を促すために大切な4つのポイントは以下です。
- 必要な栄養素を摂取する
- 成長ホルモンの分泌
- 十分な睡眠
- 適度な運動
それぞれについて簡単に解説します。

必要な栄養素を摂取する
子どもの成長に欠かせないと言われている栄養素は以下です。
- カルシウム
- たんぱく質
- ビタミンC、D、K
- マグネシウム
- アミノ酸
- 亜鉛
骨の成長を促して身長を伸ばすには、カルシウムと一緒にたんぱく質など他の栄養素をバランス良く摂取することが重要です。
そして、カルシウムやたんぱく質の吸収をよくするためにはビタミンC・ビタミンD・マグネシウムも一緒に摂取しなければなりません。
アミノ酸や亜鉛は、脳からの成長ホルモン分泌を促すことを期待できる栄養素です。


ストレスをコントロール
ストレスは成長ホルモン分泌の妨げとなることが分かってきました。
身長が伸びるために重要なのが、脳下垂体から分泌される成長ホルモンの分泌です。

成長因子の作用で骨が成長し、身長が伸びていくことになります。
また、骨の成長や成熟にはこの他にも、甲状腺ホルモンや性ホルモンが関わっています。


十分な睡眠
睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌量が減り、骨や体が形成されにくく成長に影響を与えます。
成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。

以下の点を意識し、しっかりと睡眠をとれる環境づくりを心がけましょう。
- 早起きの習慣を身につける
- 日中は太陽の光を浴びる
- 食事は寝る3時間前までに済ませる
- お風呂は就寝1~2時間前
- ベッドに入ったらスマホは見ない
適度な運動
適度な運動も中学生・高校生の時期の子どもの成長に欠かせません。
運動することにより以下の効果が期待できます。
- 成長ホルモンの分泌アップ
- 栄養の吸収が上がる
- 睡眠の質が向上

もし、子どもが放課後家の中ばかりで過ごしているなら、外で遊べるようにサポートしましょう。
ただし、小学生からの過度な運動や筋トレは、かえって身長を伸ばす妨げになるとも言われているので注意が必要です。
まとめ
10歳の男の子はこれから成長期のピークを迎えます。
親としては、子どもにいらぬプレッシャーやストレスを与えて成長ホルモンの分泌を阻害しないよう気をつけましょう。
と言っても、毎日の献立作りは大変。