

小中学生のお子さんをお持ちの親御さんは、お子さんの成長に関することは何でも気になりますよね。
成長を促してくれるサプリメントなどを積極的に取り入れたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
子どもの成長をサポートする成分として、近年注目されている成分で「αーGPC(アルファGPC)」があります。



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アルファGPCとは?
αーGPCとは、大豆レシチンから得られる「グリセロホスホコリン」という成分です。

大豆レシチンは大豆に含まれているリン脂質です。

- 成長ホルモンの分泌促進
- 老化抑制
- 認知機能の改善
効率よく肝臓に取り込まれるため、脳への到達速度もとても早いと考えられています。

コリンとは?アルファGPCとの関係
α-GPCは水溶性のビタミン様栄養素コリンを少ない量で効率よく補給できる特徴があります。

食べ物からコリンを摂取するなら、卵や肉、魚、大豆や穀類がおすすめです。

海外ではコリンを補給するため、医薬品やサプリメントでよく使用されています。
とくに、イタリアや韓国などでは脳機能障害などの医薬品として使用されます。
アメリカやドイツなどではサプリメントとして、一般的に使用されています。

今ではサプリメントなどに使用されるようになりました。

コリンが不足すると起こる症状
コリンは、健康や若さを保つために必要不可欠な栄養素です。

たとえば、肝機能低下やだるさ、貧血などが起こりやすくなると言われています。
さらに、コリンは体内で代謝に関わるビタミンB12や葉酸、メチオニンにも関連しています。
それで、免疫能低下や消化管機能異常などにも影響するようです。

コリンが不足すると体の健康維持に影響するため、意識的に摂取したい成分です。

アルファGPCの子どもへの効果
αーGPCはコリンの補給剤として最適な成分と言われていることのほかにも、骨の成長を助ける効果が期待されています。
今までは高齢者の認知症の改善が大きな特徴と知られていました。

例えば、学習能向上やストレスホルモン分泌抑制なども魅力的な効果です。

骨の成長を助ける仕組みについて詳しく説明します。
骨が成長する仕組み
α-GPCには成長ホルモンの分泌を促す働きがあることが、論文からも明らかになっています。
成長ホルモンは、成長期に骨が成長するためにとても重要な役割を持っています。
成長ホルモンは血液に混ざり全身をめぐり、骨や筋肉、肝臓などに作用して成長促進因子というホルモンをつくります。

すると、成長促進因子の働きにより、骨の先端の軟骨細胞が骨へと成長するのです。
また、身長の伸びが停止する成長期が終わった後も、体全体の各器官や組織を再生し維持する働きをします。
分泌されるホルモンの量は成長期後期にピークに達し、その後は少なくなります。
それでも、分泌が止まることはありません。

成長ホルモンを分泌させたいなら、αーGPCを摂取するのはよい方法です。
効果を証明する論文
αーGPCは成長ホルモンの分泌を増加させることができます。
また、α-GPCは成長ホルモンを増加させるアセチルコリンの前駆体とも言われており、論文としても発表されています。
例えば、2012年に立命館大学で行われた実験「グリセロホスホコリンは若年成人における成長ホルモン分泌および脂肪酸化を促進」があります。
この実験では、健康な男性8名にGPC1000mgまたはプラセボ(偽薬)を摂取させる精度の高い試験が行われました。
その結果、GPC投与後60分および120分において、血漿遊離コリン濃度が有意に上昇した。
血漿成長ホルモン分泌量はGPC服用60分後に有意に増加したが、プラセボでは有意な変化は認められなかった。
若年成人において、αーGPCを摂取することで成長ホルモンの分泌および肝脂肪酸化を増加させることがわかりました。
また、それに伴ってコリンレベルも増加することも示唆しています。
ほかにも、ミシガン大学でアメフト選手を対象に様々なコリンベースの多成分サプリメントとプラセボ(偽薬)を摂取させる精度の高い試験論文「コリン系多成分サプリメントによる疲労性課題時の爆発的筋力の向上」があります。
トルクの発生率とインパルスは、疲労性収縮の間中、対照セッションと比較して補助セッションで高かった(それぞれ、p = 0.018, p < 0.001)。コリンベースの多成分サプリメントは、疲労の発生を遅らせることにより、爆発的な筋力を向上させることができる。
(翻訳 編集部)
コリンに疲労回復効果があることが報告されています。
アルファGPCに副作用はある?
αーGPCは自然由来の成分で母乳にも含まれています。
日本だけでなく、海外でも多く使用されており安全性は非常に高いです。

アメリカでは、粉ミルクにも含まれるほど安心して摂取できる成分です。

アルファGPCが含まれる食品
αーGPCは多くの食品に含まれているため、比較的摂取しやすい成分です。

- 生卵 100g中0.6mg
- 大豆(乾燥) 100g中2.9mg
- 豚肩肉(赤身・生) 100g中11mg
- 鶏レバー(生) 100g中16mg
アメリカでは、1日あたりの適正摂取量が以下のように定められています。
- 男性 550mg
- 女性 425mg
アメリカの適正摂取量を例にあげると、普段の食事からはなかなか1日の適正摂取量に届きません。

摂り入れる時間で効果が変わる?
α-GPCは、摂取後30分から1時間後に成長ホルモンの分泌を調整していることが研究でわかっています。
α-GPCを「成長ホルモンの分泌スイッチをオンにする役割」として使うには、500~600mg程度の摂取が必要だと考えられています。

時間帯で言えば、午後10時から午前2時の前半の深いノンレム睡眠の段階で分泌量がピークになるとされています。

まとめ


骨や筋肉の成長に欠かすことができないカルシウムやアルギニンなど、その他の栄養素をバランスよく摂らなければいけません。
アルギニンの実際の効果、アルギニン量でサプリを選ぶべきかこちらの記事で解説しています。
なかには、好き嫌いがあるお子様も多いのではないでしょうか。
また、お子さんの成長に合わせてどれくらいの量を食べれば必要な栄養が摂取できるのかもよくわからないのが本音だと思います。



