

子どもの成長を助ける栄養素がさまざまある中で、ボーンペップという骨の成長を助ける成分が近年注目されています。



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ボーンペップとは?

骨(bone)のペプチド(peptide)でボーンペップです。
鶏の卵は、温めると21日でヒヨコになって孵化(ふか)し、生まれたらすぐに歩き出します。

そこで卵の中には骨を作り出す成分があるのでは、ということに着目し研究が始まりました。
そしてついに、卵黄に含まれるペプチドが骨の成長を促していることが分かったのです。
ボーンペップの効果
ボーンペップには以下の3つの効果があることが分かっています。
- 骨の伸長をサポートする効果
- 骨密度を高める効果
- 丈夫な骨をつくる効果

また、ボーンペップは、骨を壊す細胞を減らすことで骨の密度を維持し、骨密度を高める効果があります。
ボーンペップとその他栄養素の関係性
ボーンペップとカルシウムを一緒に摂取すると、カルシウムだけを摂取した場合よりも骨が成長する速度が高まることが分かっています。

カルシウムと一緒に摂取すると、骨の成長を促し、骨密度を高めるため強い骨をつくることが期待できます。
ボーンペップは他の栄養素との相互関係により効果をより発揮すると言えます。

骨が成長する仕組み
子どもが成長期を迎えると、骨が長く太く丈夫に成長していき身長が伸びていきます。
骨は、骨の軸となる骨幹と骨と骨の間の軟骨部分からできています。
骨が長く成長するときは、一つ一つの軟骨細胞が作られ、その軟骨成分が骨に変化していきます。

骨の成長は18歳〜25歳くらいで止まります。

ボーンペップの効果を証明する論文
骨の成長に必要なボーンペップの効果はさまざまな実験で論文としても発表されています。
特に成長スピードが速い、若い月齢の動物で効果がはっきりと表れることが確認されています。
以下は、2015年に日本大学の研究チームから発表された「卵黄加水分解物(骨ペプチド)強化食品の去勢手術犬の骨代謝に及ぼす影響」の結果です。
5〜8ヶ月齢の去勢手術犬の骨代謝に及ぼす鶏卵加水分解物(ボーンペプチド)の影響を検討した。
臨床試験期間中、ボーンペプチド強化フードを摂取した犬では、血清BAPが高値であった。
去勢手術後2ヶ月の血清BAPはボーンペプチド濃縮食を与えた犬で非ボーンペプチド濃縮食を与えた犬より統計学的に有意に高かった。
このことから、ボーンペプチドは去勢手術直後の骨形成を促進することが示唆された。(翻訳:編集部)

また、株式会社ファーマフーズが2011年に発表した論文「卵黄由来ペプチドの経口投与による女性の骨量に対する抗骨粗鬆症効果」があります。
更年期の女性対象に行われた実験でボーンペプチドが骨の健全化に寄与することが報告されています。
骨形成マーカー値は各群で同様の変化を示したが、卵黄由来ペプチド製剤群の骨吸収マーカー値は3、6 ヶ月後に他の群に比べ有意に減少した(P < 0.05)。
6 ヶ月後の骨吸収マーカー値は、卵黄由来ペプチド製剤群では健康な数値を維持していたが、他の群では BMD 値が低下していた。
卵黄由来ペプチド製剤は、特に女性の骨の健康を維持するための自然食品由来の抗骨粗鬆症剤であると考えられる。(翻訳:編集部)

ボーンペップはこんな子どもにおすすめ
ボーンペップは、成長期のお子さんにはおすすめの栄養素です。
特に下記のようなお子さんには積極的に摂取して頂きたいと思います。
- 両親が低身長なので子どもの身長が伸びるか心配な方
- お子さんがスポーツをしているので骨を丈夫にしたいと思っている方
- 成長期に少しでも骨太に成長させたい方
以上のようなお悩みを持つ方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

子どもの頃に丈夫な骨に成長させていれば、将来骨粗しょう症になることも防げますよ。
ボーンペップに副作用はある?
ボーンペップは、卵黄から生まれる成分のため副作用はありません。

また、熱や酸にも強い成分なので安心して摂取できます。

心配な方は、病院などで確認してから摂取するようにしましょう。
ボーンペップはどうやって摂取すればいいの?
ボーンペップは卵黄から生まれる成分ですが、闇雲に卵黄を食べればいいというわけではありません。

また、卵を適切に保存や調理をしていなければ、サルモネラ菌食中毒にかかる危険もあります。
そのため、ボーンペップを摂取するにはサプリなどで効率よく摂取することがおすすめです。
まとめ
育ち盛りのお子さんをお持ちの親御さんはさまざまな悩みがあると思います。

しかし、骨や筋肉の成長に欠かすことができないカルシウムやその他の栄養素をバランスよく食事だけでとるのは難しいのではないでしょうか。




